11月23日(日)神奈川県歯科医療総合センターにて摂食・嚥下障害歯科医療担当者研修会の第4日目に参加してきました。
午前の講義は昭和大学歯学部口腔リハビリテーション科教授の高橋浩二先生の『開業歯科医に必要な検査・評価法について(頸部聴診法)』です。実際に聴診器を使って、呼吸音や振動音を聴き、誤嚥があるかどうかの診断を行いました。
午後からは埼玉県総合リハビリテーションセンターの言語聴覚士の清水充子先生による『摂食・嚥下訓練について』です。
訓練には間接訓練(基礎訓練)と直接訓練(摂食訓練)があり、間接訓練は食物を用いないで、舌・口唇・軟口蓋などの筋力を高めたり、嚥下反射を誘発する感覚受容を高めます。直接訓練は食物を用いて、食物形態の選定や摂食姿勢の設定、嚥下法の工夫などです。
安全な食事のために大切な条件は①摂食姿勢②献立内容③一口の量や食べ方、という内容でした。
続いて、国立長寿医療センター口腔機能再建科医長の角保徳先生の『摂食・嚥下障害と口腔ケアについて』です。
脳卒中や心筋梗塞などにより、ワ―ファリン(血栓等が出来ないように血をサラサラにする薬)服用中の要介護者の口腔、骨粗しょう症によるビスフォスフォネート製剤服用による顎骨壊死、狭心症のCa拮抗薬服用による歯肉増殖症など、高齢者の口腔の特徴と問題点について様々な症例を紹介していただきながらの講義でした。
後期高齢者QOL(生活の質)維持の最大の問題点は『食べること』が非常に大きなファクターになります。
要介護高齢者の日常生活における関心事で、「家族訪問」や「テレビ」を抑えて、「食事」が郡を抜いてトップに挙げられることも明らかになっています。そこで我々歯科医師は、口腔機能、摂食の専門家である訳ですから、かかりつけ歯科医師として、予防・治療を包括して行い、継続的な指導や管理を今後も行っていきたいと思います。
